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マイクロピペット応用による細管中の微量試料及び微量有機溶媒の取り扱い
著者: 高橋豊三1 武山直子1
所属機関: 1横浜市大細菌
ページ範囲:P.584 - P.585
文献購入ページに移動 近年,科学の発展に伴い省力化や微量化が進み,非常に微量な単位で成分を検出したり,反応を行ったりすることができるようになった.これは,微量の試料を精密に測定操作することを可能にした,ピペットの開発に負うところが大きい.最近では,どの検査室でもピペットマンとかエッペンドルフのマイクロピペットを備えている所が少なくない.これらのピペットは先端に付属のチップを取り付けることにより,μlという微量の単位で,しかも正確な試料の取り扱いを可能にしてくれている.危険性を伴う放射性同位元素を扱う実験にも使用可能なように,使用済みのチップをチップエジェクターによって手を触れることなく廃棄できるよう工夫されているものもある.
しかしながらどの製品の場合でも,これらのピペットに取り付けるチップは,通常使われているフラスコ,小試験管(13mmφ×100mm),あるいはマイクロタイタープレートのような管底の浅いものに対してはその特性を発揮するが,試料の微量化に伴い当然使われるべき微小試験管や,あるいはまた,同じ小試験管でもパイレックスのスクリューキャップ付きの試験管などは,ねじ込み用に管口が細くなっているので使用が難しい.更に有機溶媒を扱う場合には,溶媒の種類にもよるが付属のポリプロピレン製のチップが使えない場合が多い.
しかしながらどの製品の場合でも,これらのピペットに取り付けるチップは,通常使われているフラスコ,小試験管(13mmφ×100mm),あるいはマイクロタイタープレートのような管底の浅いものに対してはその特性を発揮するが,試料の微量化に伴い当然使われるべき微小試験管や,あるいはまた,同じ小試験管でもパイレックスのスクリューキャップ付きの試験管などは,ねじ込み用に管口が細くなっているので使用が難しい.更に有機溶媒を扱う場合には,溶媒の種類にもよるが付属のポリプロピレン製のチップが使えない場合が多い.
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