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今月の主題 リンフォカイン カラーグラフ
T細胞,B細胞の細胞化学
著者: 三方淳男1 鈴木裕1
所属機関: 1慶応義塾大学病理学
ページ範囲:P.4 - P.6
文献購入ページに移動 血液学では,従来より細胞化学的検索が,細胞機能を形態学的に追求する手段として広く用いられてきた.リンパ球の機能がはなばなしく解明されると同時に,その形態学的な特徴を捕らえるために,超微形態学や細胞化学が応用され,多くの新知見が集積してきた.リンパ球のサブクラス,サブセットに対応する細胞化学的特徴も把握されている.細胞内の各種酵素活性と膜受容体発現の相関なども,血液細胞をモデルとして今後更に詳細な追求が行われるであろう.ここではリンパ球の免疫学的な表面形質と,各種酵素活性の細胞化学的所見との関連について示説する.
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