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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻1号

1981年01月発行

文献概要

今月の主題 リンフォカイン 技術解説

プロテインAとStaphylococcus aureus Cowan I株によるリンパ球検査法及びその応用

著者: 河合忠1 伊藤喜久1 笠原忠2

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学 2自治医科大学医動物学

ページ範囲:P.20 - P.27

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 プロテインAは,Staphylococcus aureusのほとんどの菌株の菌体細胞壁表面にペプチドグリカンと結合して存在する分子量42,000の蛋白質である1).この蛋白質は,免疫グロブリン特にIgGのFc部分との結合性を有することから2),血中免疫複合体の測定3),IgGの精製4),プロテインA感作ヒツジ赤血球による表面IgG保有細胞の検出などに広く応用されている5)
 Forsgrenらは,プロテインAを菌体表面に豊富に保有するStaphylococcus aureus Cowan I株菌体(不溶性プロテインA:SpA CoI)がT細胞非依存性のB細胞に特異的なマイトジェンであることを示し6),Mollerらは免疫グロブリン産生の強力な多クローン性B細胞活性化因子であることをプラック測定により証明し7),B細胞機能検定のための有力なマイトジェンとしての道を開いた.一方,菌体より精製された可溶性プロテインA(プロテインA)はT・B細胞協力により,T,B細胞両方を刺激することが示されている8)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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