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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻1号

1981年01月発行

文献概要

新しいキットの紹介

サブタイプayの抗HBsを感作に用いて作製したRPHA測定試薬

著者: 船越哲1 上村八尋1 西川勝1 田島政和1 生垣賢2

所属機関: 1ミドリ十字中央研究所 2国際試薬

ページ範囲:P.97 - P.100

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はじめに
 現在RPHA法によるHBsAgの測定試薬は数多く市販されるに至っている.HBsAgにはadr,adw,ayr,aywの4種のサブタイプがある.このうちayは日本では1%以下であるが,特定の地域,例えばGianotti病の流行地域などではayの比率が高くなり,疫学的にも臨床検査においても,ayを診断することが重要な場合も多い.
 日本においてはほとんどがadrとadwであることから,日本で集められたHBsAg陽性材料を用いて製造されたRPHA試薬では,yをほとんど含まないと考えられる.実際PHA試薬(ヘブスゲンセル®)は抗yとは反応しないことが明らかとされている1).これに対してrとwについては,RPHA試薬(アンティヘブセル,オーセル,リバースセル)でいずれもadrとadwの血清中最小検出濃度に差は認められていない2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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