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特集 臨床神経生理学的検査の進歩 Ⅰ 脳波
8.聴性誘発反応,特に脳幹反応の臨床応用—他覚的聴力及び神経学的検査
著者: 山田修1 鈴木淳一1
所属機関: 1帝京大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.1267 - P.1275
文献購入ページに移動聴覚系の主な機能は,音の周波数と強弱の分析である.まず蝸牛において音の粗な分析が行われる.聴神経から大脳までの聴覚伝導路では,より精密な音の分析・統合が行おれ,音として認知される.したがって,臨床検査としての聴性誘発反応の利用方法は,聴覚系の末稍装置の機能,及び聴覚伝導路(神経系)の機能を評価することである.つまり"どの周波数の音が,どのくらい聞こえるのか"を調べる聴力検査と,"どこが悪いから聞こえないのか"を評価する神経学的検査とである.本稿においては,聴性誘発反応を用いた最適な他覚的聴力検査法と神経学検査としての神経学領域への応用について述べる.
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