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特集 臨床神経生理学的検査の進歩 Ⅰ 脳波 11.データ処理と臨床応用
2)原理と方法論
著者: 石井直宏1
所属機関: 1名古屋工業大学情報工学
ページ範囲:P.1294 - P.1300
文献購入ページに移動 脳波は時間的にゆらぎをもちながら変動する不規則な時系列と見なされる.このようなゆらぎの時系列は脳波に限らず地震・音声・経済変動などの種々の分野でとり上げられる.従来これらの時系列から意味のある情報を取り出すため,いろいろな方法論が展開されてきた.またこれらの方法論を実行する電子計算機の発達はめざましく,近年脳波の分析の装置にもマイクロ・プロセッサなどの形で組み込まれてきている.脳波の情報の抽出の立場は少なくとも二通り考えられる.一つは背景脳波などのある観測データから,全体的な情報を取り出すこと,他の一つは刺激などによる誘発波から,どちらかといえば瞬時的情報を抽出することである.はじめに,アナログ量(連続量)である脳波のデータのサンプリングについて述べる.
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