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特集 臨床神経生理学的検査の進歩 Ⅱ 筋電図 2.誘発筋電図の進歩と問題点
2)反射機能検査
著者: 渡辺誠介1
所属機関: 1千葉県立衛生短期大学
ページ範囲:P.1329 - P.1335
文献購入ページに移動 反射検査は神経疾患の診察に欠くことができぬ重要なものである.反射には正常ならばみられる反射と病的になると出現する反射があり,正常にみられる反射も亢進すると病的とみなされる場合がある.ベッドサイドでは反射の有無や程度は肉眼的に観察されるから,検者の経験や主観によって判定が若干異なることは避けられない.数ある反射の中で筋の動きを指標とする反射は,筋電図により客観的に記録できるようになった.これが誘発筋電図による反射機能検査である.反射活動が記録できるようになると,その潜時や波形から反射回路や性質が研究されるようになった.研究としては筋電図のみでなく神経電図や脊髄・大脳の誘発電位なども総合的に用いられている.
本稿ではほぼ実用化されている反射機能検査の中から,単シナプス反射としてH波,皮膚知覚を入力とする多シナプス反射の代表として瞬目反射を選び,誘発筋電図による反射機能検査の進歩と問題点を解説してみたい.
本稿ではほぼ実用化されている反射機能検査の中から,単シナプス反射としてH波,皮膚知覚を入力とする多シナプス反射の代表として瞬目反射を選び,誘発筋電図による反射機能検査の進歩と問題点を解説してみたい.
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