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特集 臨床神経生理学的検査の進歩 Ⅱ 筋電図 3.単線維筋電図
2)臨床的応用
著者: 塩沢瞭一1
所属機関: 1虎の門病院神経内科部
ページ範囲:P.1357 - P.1364
文献購入ページに移動 単線維筋電図(single fiber electromyography;以下SFEMG)は1960年代にスウェーデンのEkstedtとStå-lbergによって研究,開発されたもので,これによって従来から用いられてきた同心型針電極による筋電図法では得られない情報が得られるようになった.すなわち微小電極針を用いることによって,単一筋線維の活動電位を導出することが可能となり,その結果種々の神経筋疾患における病態生理を知ることができる.ここにその臨床的意義があり,臨床検査法としての応用価値がある.
本論文の目的は,①現在までに知られている本法の主な臨床的応用面とその意義について概説し,②著者らが施行した検査症例から得られた若干の知見を報告し,考察を加えることにある.なお本法の歴史,基礎的生理学的事項,方法論,生理学的研究面については別に本間によって記載される.
本論文の目的は,①現在までに知られている本法の主な臨床的応用面とその意義について概説し,②著者らが施行した検査症例から得られた若干の知見を報告し,考察を加えることにある.なお本法の歴史,基礎的生理学的事項,方法論,生理学的研究面については別に本間によって記載される.
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