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今月の主題 筋疾患 技術解説
単一筋線維筋電図
著者: 小西哲郎1
所属機関: 1国立療養所宇多野病院神経内科
ページ範囲:P.247 - P.257
文献購入ページに移動ルーチン筋電図では記録電極が大きいため,観察される個々の波形は複数の単一筋線維の活動電位の合成波形であり,その位相数,振幅,持続時間及び強収縮下での波形の動員の状態を主に取り扱っている.単一筋線維由来の活動電位を分離同定しうる単一筋線維筋電図では,個々の分離された波形はほぼ同一の二相性の単純な波形を示すため,ルーチン筋電図で問題となる個々の波形の分析は行わずに,互いの波形の間隔や同一の波形の出現様式を分析するのがルーチン筋電図と異なるところである.このため単一筋線維筋電図では個々の波形を一種の信号パルスとして取り扱って,分析方法をいろいろ変えることにより,従来の筋電図ては得られ難い臨床上有用なパラメーターを定量的に検索することを特徴としている.
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