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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査25巻6号

1981年06月発行

雑誌目次

今月の主題 貧血

カラーグラフ

各種貧血と骨髄

島峰 徹郎 , 糸山 進次 , 藤井 恭一

pp.600-602

 貧血には多くの種類がある.大ざっぱに言って骨髄における赤芽球産生の異常によって起こるものと,末梢における赤血球の喪失あるいは破壊によるものとがある,末梢血の変化はまたフィードバックによって骨髄に変化を及ぼす.そのため質血の診断及び刻々変わる病態の把握には骨髄の検査が必要である.骨髄の形態学的検査には細胞学的な検査と組織学的な検査があるが,貧血における組織学的変化について解説する.

技術解説

鉄結合能

宮崎 保 , 桜田 恵右 , 島田 泰栄

pp.603-609

 血清中の鉄は生理的状態では,すべてトランスフェリン(transferrin)と結合して存在している.このトランスフェリンは2原子の鉄と結合するが,通常は血清中約1/3のトランスフェリンが鉄と結合して存在し(=血清鉄,serumiron;SI),約2/3のトランスフェリンは鉄と結合していないもの(=不飽和鉄結合能,unsaturated iron binding capacity;UIBC)として存在する.したがって血清の鉄と結合しうる能力(範囲)は血清鉄+不飽和鉄結合能であり,これは総鉄結合能(total iron binding capacity;TIBC)と呼ばれている.

 鉄結合能は鉄欠乏状態,鉄過剰状態,無トランスフェリン血症など鉄代謝異常を示す疾患あるいは病態においてそれらを反映するごとく変化を示すので,その測定は血液疾患(鉄欠乏性貧血はもちろんであるが,鉄芽球性貧血,各種溶血性貧血,真性多血症,ヘモジデローシス,ヘモクロマトーシスなど),肝疾患(急性肝炎,慢性肝炎など),消化管疾患(静脈瘤,潰瘍.癌よりの出血)のみならず,炎症及び腫瘍性疾患などの診断,治療方針決定ならびに子後判定に極めて有用である.以下,鉄結合能の意義と,鉄結合能測定としてラジオアッセイ法,電極法を紹介し,それらの問題点と測定成績について述べる.

血清フェリチン

長村 重之 , 吉川 治 , 座光寺 正治

pp.610-616

 フェリチンは,ヘモグロビンに次いで二番目に多くの鉄を含有する分子量45万の鉄貯蔵蛋白で,特に肝,脾,膵,骨髄,腎に多く存在するが,正常人血中には存在しないものとされていた.しかしYalow & Berson1)らがラジオイムノアッセイ法を開発したことにより,従来測定しえなかった血中の微量物質の測定が可能となり,フェリチンが正常人血中にも微量ながら存在することが1972年Addison2)らにより報告された.以来,各種疾患における血清フェリチン値について報告が多数なされるようになった.

 最近,immunoradiometric assay (IRMA),com-petitive radioimmunoassay (competitive RIA),reversed passive hemagglutination (RPHA),エンザイムイムノアッセイなどによるキットが市販されるようになった.今回は,それらの原理,測定方法,臨床的意義について,比較的入手しやすいキットを例にとり説明する.

血清鉄,血清銅

高橋 隆一

pp.617-623

 血清鉄及び血清銅の測定法が初めて発表されてから既に半世紀が過ぎようとしている.この間主として呈色試薬の進歩によって長時間を要し,特異性が低く感度の劣っていた測定法が,比較的短時間で測定ができ,しかも特異性が高く感度の優れた測定法に変わり,自動化も進んできた.しかし各種の測定法を理論的に検討すると,現在最も正確と考えられる推賞できる測定法は,いずれも除蛋白血清を呈色試薬で発色させて測定する光電比色法であり,今日かなり普及してきた自動化による測定法にはいまだに問題点があり信頼し難い.

 血清鉄の臨床的意義は主として貧血の鑑別診断にあり,血清銅のそれは主としてWilson病の診断にあったが,両者を同時に測定することによってその臨床的意義は倍加するので両者の同時測定が望ましい.

総説

フェロキネティクス

厨 信一郎

pp.625-630

 フェロキネティクス(ferrokinetics)は,ヘモグロビン(hemoglobin)の構成成分として不可欠な鉄の生体内代謝状況を通じて造血能を検索する方法である.本法は造血能,殊に赤血球産生能を総合的かつ定量的に表現しうることが特微であり,その方法論,正常値ならびに各種疾患におけるパターンはほぼ確立されたものとなっている.また本法の定量性に関しては,赤血球産生能の程度や骨髄赤芽球数とよく相関することが確認されている1,2).以下に生体内における鉄の動態,フェロキネティクスの調べ方,各種疾患におけるフェロキネティクスハターンを概説する.

臨床検査の問題点・140

女性と貧血

古谷 博 , 山口 規容子

pp.632-638

 予防医学の進歩から地域や職域での貧血スクリーニング検査はよく聞かれるようになった.とりわけ,月経,妊娠,出産を経験する女性は貧血と関連が深い.そこで今月は貧血の定義,正常値,診断,更には最近の減食美容の影響など"女性と貧血"を取り巻く問題を語っていただく.

(カット写真は鉄欠乏性貧血患者の末梢血液像)

検査と疾患—その動きと考え方・54

小球性低色素性貧血

高久 史麿

pp.639-646

 小球性低色素性貧血は平均赤血球容積(mean corpuscular volume;MCV),ならびに平均赤血球ヘモグロビン濃度(mean corpuscular hemoglo-bin concentration;MCHC)が正常よりも減少している貧血症の総称である.成熟赤血球中の蛋白質の大部分はヘモグロビン蛋白で占められており,赤血球は極論すればヘモグロビンを包んだ膜のようなものであると言うことができる.したがってヘモグロビン合成の障害は,赤血球内ヘモグロビン濃度の低下,すなわち赤血球の低色素性とともに赤血球の小型化,すなわち小球性をもたらしてくる.

 ヘモグロビンは鉄,プロトポルフィリン,グロビン蛋白,の三者から成り立っているが,その合成の障害も表1のごとく,①鉄代謝,②ポルフィリン・ヘム合成,③グロビン合成,の異常のいずれかによってもたらされる.その中で最も頻度が高いのが鉄欠乏性貧血である.以下症例を紹介しながら,小球性低色素性貧血の診断に至る過程を検査に重点を置いて述べる.

Ex Laboratorio Clinico・54

赤血球アデノシンデアミナーゼ過剰産生による遺伝性溶血性貧血の研究

藤井 寿一 , 三輪 史朗

pp.647-652

赤血球酵素異常による遺伝性溶血性貧血の研究

 共著者の三輪は1961年UCLA(University of Califbrnia at Los Angeles)のValentine教授の研究室に留学中,赤血球ピルビン酸キナービ(PK)欠乏症を発見し1),帰国後,放射線医学総合研究所,虎の門病院を経て,1971年山口大学第3内科に赴住後も一貫して血液学,特に赤血球酵素欠乏による遺伝性溶血性貧血の研究を進めてきた.1960年代のこの分野の研究では,溶血性貧血を起こす患者酵素の多くは電気泳動の易動度が正常と異なるとか,基質に対する親和性が悪いことなどが判明し,量的欠乏ではなくて質的異常であることがしだいに分かってきた.

 1960年代後半になると,米国City of Hope National Medical Ccnterの吉田昭博士により,アメリカ黒人の18%にみられ,活性が正常なG6PD異常症(G6PD A (+))の血液10lと,活性がTE常の4倍に増加したG6PD異常症(G6PD Hcktoen)の血液1.7lより異常酵素が精製され,単一アミノ酸置換が証明され2,3),遺伝性溶血性貧血を起こすその他の赤血球酵素異常症の大半もヘモグロビン異常症と同様に,変異酵素の産生によることが考えられるようになった.

負荷機能検査・18

胃分泌機能検査

大江 慶治 , 三好 秋馬

pp.653-659

 胃分泌機能検査は,胃液を吸引採取して,その中に含まれる酸とペプシンを定量することににより胃分泌機能を知る方法である.胃液に含まれる酸とペプシンは胃粘膜病変発生における攻撃因子として重要な役割を演じ,したがってその分泌状態は,消化性潰瘍その他の上部消化管疾患の発生ならびに経過に重要な意義を持ち,治療のうえでも判断の基礎となるものである.

 胃分泌機能は基礎分泌と刺激分泌に大別される.基礎分泌は空腹時,すなわち胃内に食物が存在せず,胃が休止状態にあるとぎの分泌状態であり,刺激分泌は胃が活動状態にあるときの分泌,すなわち何らかの刺激に反応して行われる胃の積極的な分泌状態である.食物を消化するという胃の機能から考えて,基礎分泌を知るだけでは不十分であり,実際に活動している胃の分泌機能を知ることが必要である.これはヒトの場合.早朝空腹時を除いては基礎分泌に相当する時期はなく,それ以外の時期には,胃は食物の消化,輸送に従事して積極的に活動しているためである.すなわち,活動状態の胃分泌を知るために,各種の刺激を負荷して胃の分泌反応をみるのが刺激分泌検査であり,これはここで言う負荷機能検査に相当する.その意味で現在行われている胃液検査そのものが負荷機能検査であり,以下にその誕生のいきさつ,検査手技,検査結果の臨床的評価について述べる.

アイソエンザイム・6

LDH

加野 象次郎 , 嵯峨 実枝子

pp.661-667

 生体中で特定の代謝反応をつかさどる酵素が,類似の触媒活性を有しながら,しかも異なる一群の酵素蛋白として存在するというアイソエンザイム(isoenzyme,isozyme)の概念1)は,1950年代の乳酸脱水素酵素(LDH)に関する一連の研究から導き出された.その当時は,いろいろな動物臓器中のLDHについてちょうど導入され始めたデンプン電気泳動法を用いて精力的な解析がなされた時代であり,臓器によって異なる電気易動度を有するLDHが多様に存在している事実が相次いで蓄積されていた.これらを背景にして,1959年のMarkertとMollerによるアイソエンザイムの用語の提唱が行われるわけであるが,1963年に至ってMarkert2)がLDHアイソエンザイムの解離と再会合実験に初めて成功したことは,アイソエンザイムの研究の歴史にとって極めて価値の高いものであった.

 一方この1950年代には,既に血清LDH活性の測定は臨床的に応用され始めていたが,心,肝,骨格筋,腎,血液疾患や悪性腫瘍など広範な病変でいずれも血清LDH活性の上昇が認められることから,LDHは診断特異性に乏しいとの認識を下されかけていた.しかし,皮肉にもそのLDHにおいて,臓器により異なるアイソエンザイムが存在するという事実が発見されるに及び,LDHはアイソエンザイムとしての認識を新たにされ,早くも60年代の初めには損傷臓器の診断に広く活用されていくのである3)

研究

結核菌分離培養時における培地融解の原因とその対策

山本 五郎

pp.668-670

はじめに

 小川培地を用いる結核菌の分離培養に際して,アルカリ前処理のみでは培地が液化融解し成績の判定ができないことがある.しかもこれが特定の患者に引き続いて起こることが多い.このままでは治療に支障を来すため,その原因を調べるとともに,若干の対策を構じたので報告する.

イムノビーズを用いてのB細胞測定上の問題点

新保 敏和 , 菅原 眞智子

pp.671-675

はじめに

 イムノビーズはポリアクリルアミドのゲル粒子(直径5〜10μm)に抗ヒト免疫グロブリン抗体を結合させたものであり,表面免疫グロブリン陽性細胞(B細胞)の検出1〜3)や貧食細胞(好中球や単球)の貧食活性の検査4)に利用されている.

 私たちもB細胞の検出をイムノビーズを用いることで行おうとしたが,二,三の疑問点に気付いた.それはポリアクリルアミド粒子の細胞への非特異的付着は起こりえないのか,細胞の持つFcレセプターを介しての結合はみられないのか,T細胞の性質であるヒツジ赤血球の結合とB細胞の性質であるイムノビーズ結合との両結合のみられるというdouble marker ceil (D cell)2,5)とはどのような細胞なのか,などである.本論文ではこれらの問題点につき検討と考察を加えてみた.

Flavobacterium odoratumの生化学的性状と薬剤感受性

山崎 悦子 , 嘉陽 百合子 , 当真 隆則 , 玉川 重徳 , 茂手木 皓喜

pp.676-680

はじめに

 Flavobacterium odoratum (以下F.odoratum)は1929年にStutzerにより命名された菌種であるが,原著の記載が不十分であったため,1977年にHolmesらにより詳細な性状が検討され,改めて定義された菌種である.本菌種は各種化学療法剤に耐性であり,最近opportunistic pathogenとして注目されつつある。著者らは過去6か月間に当院の13名の患者尿より本菌種を22株分離し,その生化学的性状を精査し,併せて薬剤感受性を測定したので報告する.

尿中ホモゲンチジン酸の測定法

原口 宏之 , 畑 実 , 安山 昌伸 , 太田 正紀

pp.681-685

はじめに

 アルカプトン尿症は肝におけるホモゲンチジン酸酸化酵素の遺伝的欠損1)で,まれな疾患ではあるが,黒変する尿やオクロノーシスを伴う関節症など,特徴的な臨床像により古くから知られている2〜6).更に近年はコラゲン代謝の面からも新たな注目を浴びている7)

 確定診断のためには,尿中のホモゲンチジン酸(ho-mogentisic acid;HGA)を同定・定量することが必要となる.従来の測定法はHGAの還元性を利用したもので,簡単ではあるが非特異的なものが多い8〜11).同定にはHGAの酸化反応生成物の吸収波長を測定する方法もあるが12),クロマトグラフ法が優れている.この場合,濾紙法13,14)より薄層法(TLC)15)が検出感度が鋭く,展開所要時間も短い.定量法としては酵素法16)が最も優れているが,薄層で分離し,溶出・純化した試料を測定するのが実際的で,最近では電気化学的検出法を用いた高速液体クロマトグラフィー(liquid chromatography with clectro-chemical dctection;LCEC)も応用されている17)

資料

免疫沈降阻止反応によるフェノバルビタール及びフェニトイン測定法の検討

河合 忠 , 太田 抜徳 , 村上 聖果 , 西川 隆 , 鉢村 和男 , 仁科 甫啓 , 海老原 妙子 , 西原 カズヨ , 幸田 幸直 , 斉藤 侑也 , 植松 文江 , 小笠 三千代 , 照井 晶子 , 高橋 里恵子 , 平井 智子 , 芳賀 直美 , 水野 映二 , 中 甫

pp.686-690

はじめに

 近年,血中薬物濃度の測定法が進歩し,その臨床的意義が注目されている.その中でも,抗てんかん薬,特に最も繁用されているフェノバルビタール(phenobarbital;PB)及びフェニトイン(phcnytoin;PHT)の投与に当たっては,治療量の個人差が大きく,過剰投与による中毒症状を来す中毒量との差が小さいため,血中の薬物濃度を頻繁に測定する必要がある1,2).多くの抗てんかん薬の効果はその血中濃度と関連があることが確認されているため,我が国においてもPB及びPHTの測定が広く行われるようになった3,4)

 体液中濃度測定法としては,紫外部吸光光度法(UV法5)),ガスクロマトグラフ法(GLC法),高速液体クロマトグラフ法(HPLC法),ホモジニアス・エンザイムイムノアッセイ法(EMIT®法,Syva),不溶化抗体によるエンザイムイムノアッセイ法(MARKIT®法,大日本製薬),ラジオイムノアッセイ法(RIA法),免疫沈降阻止反応による方法(IPIT法)などが報告されている.特に,臨床的には簡便性と迅速性が重要視されるために,それらの条件を満たす方法.として,EMIT法が広く用いられているのが現状である.

新しいキットの紹介

皮膚糸状菌検出用培地,スラント・D「日研」(DTM)の効用

赤木 正志 , 高安 進

pp.691-696

はじめに

 前報2)において我々は皮膚糸状菌検出用培地,スラント・D「日研」(DTM:dermatophytes test medium)を用い患者材料における皮膚糸状菌検出成績について検討し,この培地がTrichopyoton, Microsporumなどの皮膚糸状菌の分離培地として,極めて有用であることを認めたが,今回は同一病巣から得られた検体をDTM及びサブロー平板培地に同時に接種して,目的菌の分離状況と雑菌の発育について比較検討を行い,DTMは雑菌を極めて効果的に抑制し皮膚糸状菌が選択的に検出できることを再確認したので,その結果を報告するとともに,更に代表的な皮膚糸状菌のDTM上における発育の経過及びその特徴を追加して記述する.

検査室の用語事典

凝固・線溶検査

藤巻 道男

pp.697

53)抗血小板剤;anti-platelet agents

 血小板の粘着・凝集を阻害する薬剤である.これには血小板のcAMPを増加させるピリジノールカルバメート,ジピリダモールなど,サイクロオキシゲナーゼを阻害するアスピリン,インドメサシンなどがある.これらの薬剤は血栓症やDICの予防や治療に用いられている.

細胞診

浦部 幹雄

pp.699

53)再生上皮細胞;regenerated epithelial cell

 組織の一部または全部が欠損した場合,残存する細胞の細胞分裂によって補われる現象を再生と呼ぶが,細胞診では被蓋上皮組織の再生が腫瘍との鑑別で問題となる.細胞形態は一般に大きな集団として見られることが多い.細胞配列は規則性を示すが,核の増大,核小体肥大を伴うからである.ただし,細胞質も増加し,N/C比の乱れは少なく,配列の規則性から判別が可能である.

質疑応答

臨床化学 CPKの正常値

北村 元仕 , T生

pp.701-704

 〔問〕 本誌25巻12号(11月号)に掲載された北村先生の"正常値と生理的変動をめぐって"について,以下のことをお教えください.

(1)虎の門病院のCPK測定法について,「実践臨床化学」に書かれた当時の方法と,現在の方法との相違.

臨床化学 乳び血清のデータに及ぼす影響

溝口 香代子 , N子

pp.704-707

 〔問〕 しばしば乳び血清・血漿を検体としていますが,乳び血清というコメントを付けてデータを報告すると,医師より乳びによる検査データは異常なのかという質問を受けます.生化学検査における乳び血清のデータの読み方(乳びによる影響)についてお教えください.また乳びにも程度がありますが,判断の基準がありましたら併せてお願いいたします.

微生物 喀痰中の緑膿菌

五島 瑳智子 , 小川 正俊 , S生

pp.707-708

 〔問〕 当院の結核菌検査は1%小川培地を使用し,3%NaOH喀痰等量液で前処理していますが,喀痰中の緑膿菌がどうしても死滅せず,2週後には培地が汚染しています.そこでNaOHを4%,8%にして前処理してみましたが,結核菌を判定できるまでに至りません.良い方法をお教えください.

病理 酵素抗体法による免疫染色

川生 明 , T生

pp.708-709

 〔問〕 パラフィン切片における免疫染色において,陽性部位が褐色になるのはなぜですか.また間接法で仮にラテックス粒子などの微細粒子を用いても,反応は起こりますか.

臨床生理 心電図記録時の体位による波形の変化

高階 經和 , M子

pp.709-713

 〔問〕 心電図記録の際,患者によってはあお向けになると胸が苦しいとか,腹部にドレーンが入っていたりして坐位の場合,あるいは腰痛がひどくて横向きにしか寝られない場合などがあります.実際に体位によって,どのような波形の変化があるのでしょうか.

一般検査 糖尿病患者への普通食の負荷試験

後藤 由夫 , K子

pp.713-714

 〔問〕 糖尿病及び肝疾患の患者に普通食(軽い食事)の負荷試験を行ったところ,下記のような血糖・尿糖値を得ました.どのような機構でこのような変化を示したのでしょうか.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

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今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

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64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

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今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

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今月の特集2 COPDを知る

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今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

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62巻3号(2018年3月発行)

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今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

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60巻4号(2016年4月発行)

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今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

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今月の特集2 smartに実践する検体採取

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今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

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今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

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今月の特集2 腹部超音波を極める

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59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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