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今月の主題 リポ蛋白 技術解説
超遠心による血清リポ蛋白LDLとHDLの分離定量法
著者: 秦葭哉1 上野都代子1
所属機関: 1慶応義塾大学内科
ページ範囲:P.729 - P.733
文献購入ページに移動 血液中を転送されている脂質の量を定量する方法としては,従来より血清脂質の種類ごとの濃度を測定することが慣例に書なっている.しかし血液中の脂質はアポ蛋白と結合して,脂質と蛋白の複合体の形で転送されている1).したがって,転送脂質の増減や動態を解析するには,脂質の量をしるだけでは必ずしも十分とはいえず,転送状態に即してアポ蛋白の量やリポ蛋白の種類別の量をしることも必要である.
ところが血清リホ蛋白の分離定量は必ずしも容易ではない.電気泳動ではリポ蛋白の種類分けは比較的容易にできるが,定量性は半定量にとどまる2).超遠心法ではかなりの設備と長時間の遠心時間を要し,研究用にはともかく3〜6),臨床例の多数の検体を短時間に分離定量することは事実上不可能という難点があった.
ところが血清リホ蛋白の分離定量は必ずしも容易ではない.電気泳動ではリポ蛋白の種類分けは比較的容易にできるが,定量性は半定量にとどまる2).超遠心法ではかなりの設備と長時間の遠心時間を要し,研究用にはともかく3〜6),臨床例の多数の検体を短時間に分離定量することは事実上不可能という難点があった.
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