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今月の主題 リポ蛋白 技術解説
過酸化脂質の定量法
著者: 山崎晴一朗1 梶原敬三1
所属機関: 1久留米大学病態検査学
ページ範囲:P.734 - P.739
文献購入ページに移動 過酸化脂質はそもそも油脂化学の分野において研究が進み,油脂の劣化の程度を知るための化学的な指標とされてきた.臨床的には,生体に及ぼす毒性のみに留意されていたが,1952年Glavindらがアテローム性動脈硬化との関係を報告1)して以来,組織における過酸化脂質の存在と組織障害性が注目され,更に八木らにより血液中の過酸化脂質測定2)が可能とされてからは,臨床面での研究が目覚ましく,老化現象及び退行性変化を伴う疾患,例えば動脈硬化症,糖尿病,肝疾患などとの関連性が問題となってきた.このため過酸化脂質定量の臨床的意義は大きく,その方法についても種々研究されている.
現在臨床的には,過酸化脂質とチオバルビツール酸との反応を利用したTBA法が採用されていることが多いが,本稿では過酸化脂質の定量ということで,臨床的には必ずしも利用されていないものまで含めて,その測定方法及び原理などについて述べたい.
現在臨床的には,過酸化脂質とチオバルビツール酸との反応を利用したTBA法が採用されていることが多いが,本稿では過酸化脂質の定量ということで,臨床的には必ずしも利用されていないものまで含めて,その測定方法及び原理などについて述べたい.
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