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文献概要
負荷機能検査・19
レニン分泌刺激試験
著者: 福地總逸1
所属機関: 1福島県立医科大学第3内科
ページ範囲:P.780 - P.785
文献購入ページに移動 レニンは腎の傍糸球体装置より血中に放出される分子量41,000の蛋白ホルモンであって,腎では分子量50,000ないし44,000の不活性化レニンとして存在する.不活性化レニンはトリプシンやαキモトリプシンにより活性化され血中に放出される.活性化レニンは血中でレニン結合物質と可逆的に結合して,活性のある中間分子型やビッグレニンを形成する1).
血中レニンは肝において生成されるレニン基質に作用してアンジオテンシンIを生成するが,アンジオテンシンⅠには生物学的活性はなく,肺や腎に存在するアンジオテンシンⅠ転換酵素の作用によりアンジオテンシンⅡに転換される.アンジオテンシンⅡは強力な血管収縮作用を有するとともに,副腎皮質に作用してアルドステロン分泌を促進することによりNa貯留を促し,体液量を増大させる.したがってこのレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系は生体の血圧ならびに水電解質代謝の調節に重要な役割を演じている,レニンは腎から放出されるもののほかに脳内や動脈壁内にも独白の系が存在することが指摘されている.
血中レニンは肝において生成されるレニン基質に作用してアンジオテンシンIを生成するが,アンジオテンシンⅠには生物学的活性はなく,肺や腎に存在するアンジオテンシンⅠ転換酵素の作用によりアンジオテンシンⅡに転換される.アンジオテンシンⅡは強力な血管収縮作用を有するとともに,副腎皮質に作用してアルドステロン分泌を促進することによりNa貯留を促し,体液量を増大させる.したがってこのレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系は生体の血圧ならびに水電解質代謝の調節に重要な役割を演じている,レニンは腎から放出されるもののほかに脳内や動脈壁内にも独白の系が存在することが指摘されている.
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