文献詳細
文献概要
今月の主題 血小板 技術解説
βTGの測定
著者: 新井仁1
所属機関: 1高崎鉄道病院内科
ページ範囲:P.855 - P.861
文献購入ページに移動βTGは血小板第4因子(PF4),血小板フィブリノゲンや血小板由来成長因子(PDGF)とともに血小板α顆粒中に存在し1,2),ADP,コラゲンやトロンビンにより血小板から放出される.81個のアミノ酸から成る分子量8,851のサブユニットから成り二硫化物の橋(disulfide bridges)を形成し,βTGの分子量は約36,000である.その分子構造はlowaffinity PF 4(LA-PF 4)と類似している3,4).βTGとLA-PF 4とは構造上の類似のほかに免疫化学的にも類似している5).最近のNiewiarowskiら5)の報告によれば,LA-PF 4がまず血小板より放出され,同時に血小板より放出されるプロテアーゼによりβTGに分解されるとしている.
掲載誌情報