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クリオスタット切片作製における替刃式ミクロトーム刀の応用
著者: 井上彬1
所属機関: 1信楽園病院
ページ範囲:P.862 - P.862
文献購入ページに移動 病理組織標本の作製においては,通常のミクロトーム刀に代わって替刃式ミクロトーム刀が広く用いられるようになった.その利点は,①常に鋭利な刃を用いることにより良質な薄切切片の作製が容易となり,診断への貢献度が増したこと,②ミクロトーム刀研磨のための労力,費用が不要なこと,しかも研磨によって必ずしも砥ぎ上がりが希望どおりできるとは限らない,③コストも高くないこと,などが挙げられる.
クリオスタットにこの替刃刀を利用することを考えたが,通常ミクロトーム用のものを直ちには使用できない.替刃刀をホルダーに固定する保持板が厚いので,クリオスタットのアンチロールにぶつかり使用できない,施設によってはAOミクロトーム用替刃刀を使用している所もあるが,これは保持板と刃の接合部の段に切片がぶつかり,3〜5μmの切片を得ることは困難である.ここでは,ごく簡単に通常のミクロトーム用替刃刀の利用を紹介したい.
クリオスタットにこの替刃刀を利用することを考えたが,通常ミクロトーム用のものを直ちには使用できない.替刃刀をホルダーに固定する保持板が厚いので,クリオスタットのアンチロールにぶつかり使用できない,施設によってはAOミクロトーム用替刃刀を使用している所もあるが,これは保持板と刃の接合部の段に切片がぶつかり,3〜5μmの切片を得ることは困難である.ここでは,ごく簡単に通常のミクロトーム用替刃刀の利用を紹介したい.
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