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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻8号

1981年08月発行

文献概要

研究

ウシ胎児血清によるリンパ球の幼若化及びサプレッサーT細胞への分化

著者: 上原良雄1 松葉喬久1

所属機関: 1長野県立木曾病院検査科

ページ範囲:P.911 - P.914

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はじめに
 種々のマイトジェンにより,リンパ球幼若化現象を検査する場合など,培養液にウシ胎児血清(FCS)を添加することは日常的に行われている.ところが,FCSはそのロットによってはリンパ球の分化に抑制的,あるいは増強的な影響を与える1,2).FCSのこのような免疫反応の抑制的,増強的な効果が,他のいかなるマイトジェンも必要とせず50%硫安で塩析され,セファデックスG−200カラムの第一ピークに溶出されるような高分子で起こることを突き止めた.また,この分画の存在下にヒト末梢リンパ球を培養すると,リンパ球は幼若化し,幼若化したリンパ球中には,抗体産生系に添加することにより抑制的に働くT細胞サブセツトが存在することを見いだしたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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