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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻8号

1981年08月発行

文献概要

編集者への手紙

コレステロール値0mg/dl測定法の立場から

著者: 野上清信1 中甫1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.928 - P.928

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 総コレステロール(TC)の測定法は,大半の施設で酵素法が使用さわているので,酵素法に限定して話を進める.一般に検査データが極端値(0も含む)を示す原因として,①体外での原因(試料,試薬の汚染,手技的誤りなど),②体内での原因(病的変動,薬剤の干渉及びその副作用など)が考えられる.
 極端値の原因が体外で,発生たとする.まず,汚染の場合TCではよほど高濃度に汚染されない限り測定値が0mg/dlになることは考えにくく,他の検体にも同一現象が出ることが多い.手技的誤りの場合,コントロール血清または他の検体にも同様の現象が出ているか,いないかでほぼ見当がつく.いずれにしても,原理の異なる測定法(例えば化学法)で再検すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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