icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻9号

1981年09月発行

文献概要

今月の主題 新しいウイルス検査法 カラーグラフ

ウイルス感染と封入体細胞

著者: 高橋正宜1 西川秋佳1

所属機関: 1岐阜大学病理学第一講座

ページ範囲:P.956 - P.958

文献購入ページに移動
ウイルス感染細胞は一つには変性壊死を起こし(炎症性ウイルス),また一つには生存増殖して時には腫瘍性転換を起こすものがある(腫瘍性ウイルス).光顕的に認められる特徴的所見に封入体と巨細胞形成があり,封入体にはウイルス粒子を含むものと含まない反応産物とがある.多核巨細胞形成は感染細胞の融合によるものでヘルペス疱疹,麻疹,気道合胞細胞ウイルス(RS)などにみられる.臨床像と併せて細胞封入体の形状の特徴を知ることは,病理・細胞診検査で重要かつ迅速な診断技法となる.観察の指標としては,①核内封入体か細胞内封入体か,②封入体の数,染色性,内部構造の有無,③クロマチンの動きと明庭の有無などである.
 Virus infection and its inclusion bodies

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?