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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻9号

1981年09月発行

文献概要

今月の主題 新しいウイルス検査法 技術解説

ELISA

著者: 南嶋洋一1

所属機関: 1宮崎医科大学微生物学

ページ範囲:P.966 - P.974

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 ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)は酵素免疫測定法(enzyme-immunoassay)の一種(solid phase enzyme-immunoassay)である.すなわち,抗原または抗体をあらかじめ固相化しておき,酵素で標識した抗体または抗原を直接または間接的に反応させ,抗原抗体結合物として固相に特異的に捕捉された酵素の活性を指標にして,対象とする抗体または抗原を定量する方法である.
 ELISAは感染症の実験室診断法としての必須条件を満たしており,1980年代の臨床検査技術の一つとして注目されている.ELISAは感染症の抗原診断及び抗体診断の両目的に応用できる.とりわけ病原体の分離,培養,同定が容易ではないウイルス感染症においては,どこででも,だれにでもできる客観的な実験室診断技術として,ELISAに寄せられる期待は大きい.現に,試薬,機器,更に測定用キットが市販され,ELISAはいよいよ検査室レベルでの実用の段階に入った.本稿では,ELISAの原理(マイクロプレート法)と実際(サイトメガロウイルス抗体測定)を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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