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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻9号

1981年09月発行

文献概要

新しいキットの紹介

ラテックス凝集法による血漿アンチトロンビンⅢの測定に関する検討

著者: 荒尾雅代1 小川睦子1 笹隈富治子1 柴田弘俊1 置塩達郎1 今岡真義2

所属機関: 1大阪府立成人病センター臨床検査科 2大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.1049 - P.1052

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はじめに
 播種性血管内凝固症候群(DIC)の診断及びヘパリン療法を行うには,血漿中のアンチトロンビンⅢ(AT Ⅲ)量を知らなければならない.
 従来,AT Ⅲの測定方法は凝血学的測定法(トロンビン時間を用いる),一元免疫拡散法,合成基質による比色法などがあるが,それぞれ煩雑であるか,あるいは長時間を要するものであり,迅速,簡便にAT Ⅲ量を知るには,まだ問題点が残されていた.近年,ラテックス凝集法によるAT Ⅲ-Lテストが開発され,簡易迅速にATⅢの測定ができるようになった.そこで今回我々は,半定量ではあるがAT Ⅲ-Lテストを用いて健常者,DICを含む各種疾患患者のAT Ⅲを測定し,他の検査法と比較検討することにより,その有用性について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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