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編集者への手紙
オロット酸測定の意義について
著者: 坂根義已1 青木三恵子1
所属機関: 1谷内小児病院検査室
ページ範囲:P.164 - P.164
文献購入ページに移動 本誌vol.25 no.10(1981年)の「質疑応答」においてオロット酸測定の意義と測定法について述べられているが,その意義について先天性オロット酸尿症のみしか記載されてなく不十分ではないかと思われるので,ここに追加報告させていただく.
オロット酸の血中および尿中増加は既報のごとく,ピリミジン合成系路における,ホスフォリボシル転移酵素とオロチジン−5—リン酸脱炭酸酵素の欠損による先天性オロット酸尿症1)以外にも,尿素サイクル酵素欠損症,オルニチンカルバミルトランスフェラーゼ欠損症(OCT欠損症),シトルリン血症,アルギニン血症においても増加し,尿中に多量の排泄がみられる2).
オロット酸の血中および尿中増加は既報のごとく,ピリミジン合成系路における,ホスフォリボシル転移酵素とオロチジン−5—リン酸脱炭酸酵素の欠損による先天性オロット酸尿症1)以外にも,尿素サイクル酵素欠損症,オルニチンカルバミルトランスフェラーゼ欠損症(OCT欠損症),シトルリン血症,アルギニン血症においても増加し,尿中に多量の排泄がみられる2).
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