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文献概要
今月の主題 炎症 総説
炎症とプロスタグランジン
著者: 室田誠逸1
所属機関: 1東京都老人総合研究所薬理研究室
ページ範囲:P.165 - P.174
文献購入ページに移動では,なぜこのように白血球やリンパ球が炎症の場へ集まってきたり,その場の血管の透過性が亢進したりするのであろうか.おそらく,炎症が起こるとその場で白血球を引き寄せる物質が作られ,また血管の透過性を亢進させるような物質が作られるからであろう.最近,アラキドン酸カスケードで作られる物質の中に,こういった作用を持つものが多数見つかってきた.ここでは,まずアラキドン酸カスケードとは何かということから述べてみよう.
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