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研究
嫌色素性下垂体腺腫の好銀性と保有ホルモンについて
著者: 鬼頭花枝1 鈴木春見2 細田峻2 野村隆吉3
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所所長研究室 2愛知県がんセンター研究所第1病理部 3国立名古屋病院脳神経外科
ページ範囲:P.223 - P.229
文献購入ページに移動下垂体前葉内にはGrimeliusの好銀染色(G染色)1)により多数の好銀細胞を認め,これは大型類円形の黒褐色細胞と小型存突起性の黒色細胞に大別され,前者がチオニン青の好塩基性δ細胞に一致し,後者は嫌色素性細胞の特徴を示した.いずれの好銀細胞もHE染色では嫌色素性傾向を示した.大型黒褐色に染まる好銀細胞を螢光及び酵素抗体法で観察すると,FSHとLHを保有するGonadotrophであることが判明した2〜4).
今回,われわれは7例のいわゆる嫌色素性下垂体腺腫を用いて同様の観察を行い,好銀所見と保有ホルモンを検討したので,ここに報告する.
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