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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻5号

1982年05月発行

文献概要

研究

エンザイムイムノアッセイ法による尿中フェリチンの測定

著者: 石川薫1 林正明1 藤田真苗1 成田収1 加藤兼房2

所属機関: 1名古屋大学医学部付属病院分院産婦人科 2愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所生化学部

ページ範囲:P.602 - P.604

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 フェリチンは分子量約45万の組織貯蔵鉄蛋白であるが,1972年Addisonらによって1),血中に放出された微量のフェリチンがラジオイムノアッセイ(RIA)法により測定できるようになった.以後,次々に血中フェリチンに関する臨床的知見が得られ,現在,貯蔵鉄量の指標として血中フェリチンの臨床的意義は高く評価されるに至っている2).一方,1980年にLipschitzらがRIA法にて尿中フェリンチンについて報告してから3),尿中フェリチンへの関心も高まりつつある.しかし,市販のフェリチンRIAキットの測定感度では,尿中フェリチンの成績を得るのに限界がある.今回,筆者らは,フェリチンの微量測定法としてβ—D—ガラクトシダーゼを標識酵素としたサンドイッチ型エンザイムイムノアッセイ(EIA)法を試み(測定感度0.1ng/ml),健常人の尿中フェリチンについて検討を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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