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編集者への手紙
アミロイド染色のコンゴーレッドを用いたHighman法について
著者: 前田明1 杉山朝美1 石野真理子1
所属機関: 1東邦大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.708 - P.708
文献購入ページに移動5〜6μmの切片を脱パラフィンする.必要に応じてホルマリン色素除去を行うが,ホルマリン色素は偏光を示すため,沈着のみられる場合,除去することが望ましい.われわれは5%塩酸純アルコール中で10〜15分間処置している.切片を軽く水洗し,コンゴーレッド液2)で15分間染色する.もし頻繁に使用しない場合は,毎回新しく液を作り直したほうがよい.次に20〜30%エタノールを二回通し,過剰の染色液を除去する.このとき切片を振動して,できるだけ早く染色液を落とすことが重要である.次に切片を流水中で軽く洗い,進行性ヘマトキシリンで核染色する.核染色は最初に行ってもよいが,切片が厚いため共染をきたすようなおそれがあれば,時間を短く染色することが重要である.
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