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今月の主題 血漿蛋白 検査と疾患—その動きと考え方・67
良性M蛋白血症
著者: 大谷英樹1
所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学
ページ範囲:P.796 - P.803
文献購入ページに移動日常の電気泳動法によってM蛋白の存在が疑われる場合には,次に免疫電気泳動法を用い,M蛋白の種類,つまり免疫グロブリンのH鎖のクラスならびにL鎖の型を決定することがたいせつである.M蛋白が同定された場合には,さらにそのM蛋白が骨髄腫とか原発性マクログロブリン血症などの悪性腫瘍細胞から産生された,いわゆる悪性M蛋白血症なのか良性(または本態性) M蛋白血症かを鑑別しなければならない(表1).骨髄腫では骨髄腫細胞,原発性マクログロブリン血症ではリンパ球様異常細胞という悪性細胞によってM蛋白が産生される.
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