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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻10号

1983年10月発行

文献概要

今月の主題 神経・筋〈生理検査〉 カラーグラフ

誘発電位

著者: 橋本勲1

所属機関: 1東京都立府中病院脳神経外科

ページ範囲:P.1088 - P.1091

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 誘発電位は,外的刺激に応じて発生する外因性電位と,内的刺激(課題関連刺激)に応じて生じる内因性電位に分類される.内因性電位には運動電位も含まれる.誘発電位は感覚入力,認知,判断,意志決定,運動出力といった一連のヒトの内的過程の神経機構を解明する,現在もっとも有力な神経生理学的手法である.また誘発電位を構成するそれぞれの波の生理学的意義が明らかにされて,初めて臨床応用への道が開けてきた.コンピューター断層撮影法(CT)や核磁気共鳴画像診断法(NMR)を形態学的診断法とすれば,誘発電位は機能的診断法であり,形態学的診断法に劣らず重要な検査法として今後の発展が期待される分野である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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