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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻10号

1983年10月発行

文献概要

今月の主題 神経・筋〈生理検査〉 総説

脊髄誘発電位

著者: 中川武夫1 今井克己1 村上正純1 玉置哲也2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2富山医科薬科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1115 - P.1119

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はじめに
 人体における脊髄誘発電位測定は,1951年にMagladery1)らにより胸腰髄クモ膜下腔に電極を刺入し,後脛骨神経刺激により導出されたものを嚆矢とするが,脊髄の解剖学的特異性のため,また脊髄誘発電位が小さいこともあり,実用的な臨床検査としての普及は遅れていた.しかし最近,電気生理学的検査に適した平均加算装置が普及したこと,脊髄誘発電位導出手技の開発と改良がわが国において積極的に行われたこともあり,安定した脊髄誘発電位が確実かつ安全に導出可能となった.このため脊椎脊髄外科領域,神経内科領域において,その臨床的価値が高まりつつある.
 ここでは,現在広く行われている脊髄誘発電位測定法について述べるとともに,筆者らが1971年以来すでに250例に対して行った術中脊髄モニタリングの臨床経験から,その有用性および問題点についても述べることとしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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