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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻10号

1983年10月発行

文献概要

分離分析の技術Ⅱ・10

カラムゲル濾過法—ALPアイソザイムの分析

著者: 佐野紀代子1 長裕子1 芝燁彦2

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部生化学検査室 2昭和大学歯学部第三補綴

ページ範囲:P.1148 - P.1157

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はじめに
 血清中にアルカリホスファターゼ(ALP)が存在することは1926年Martland1)により報告されていることから,人の血清酵素のうちでもっとも歴史の古い酵素に属する.また今日でも日常検査で広く行われており,肝胆道閉塞,骨疾患などでその挙動が臨床上重要視されている.
 ALPの産生部位は骨,肝,小腸粘膜と推定されているが,血清中にはそれらの臓器起源を持つALPが存在し,ALPアイソザイムとして通常の電気泳動法で六〜七つに分画されている(表1).日常検査法としてのALPアイソザイム分画は圧倒的に電気泳動法による場合が多いが,違った観点からALPアイソザイムをみるとしてゲル濾過による分画で臨床的意義づけを見いだすこともある.また各アイソザイム分画を精製する段階においては,ゲル濾過は欠かせない手段である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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