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私のくふう
実体顕微鏡による腎生検組織の分割法
著者: 中村のり子1 初鹿野浩1
所属機関: 1東京都立清瀬小児病院検査科病理
ページ範囲:P.1166 - P.1166
文献購入ページに移動 最近,腎生検は,多数の施設において実施されている.採取された組織は,光学顕微鏡による検索のみではなく,免疫組織学的検索および電子顕微鏡的検索も併せて行うことが必須となりつつある.通常,経皮的針生検によって採取される組織は,わずか1.5×15mmぐらいの大きさで,この小さな組織をそれぞれの検索目的に合わせて固定するために,分割しなければならない.
針腎生検の対象となる疾患は,主に糸球体性腎疾患であるために,分けられた組織片のそれぞれに糸球体が必ず入っている必要がある.私どもは,ズーム式実体顕微鏡を用いて,皮質と髄質の区別,糸球体の有無を知り,組織分割のオリエンーテーションに役だてている.
針腎生検の対象となる疾患は,主に糸球体性腎疾患であるために,分けられた組織片のそれぞれに糸球体が必ず入っている必要がある.私どもは,ズーム式実体顕微鏡を用いて,皮質と髄質の区別,糸球体の有無を知り,組織分割のオリエンーテーションに役だてている.
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