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研究
レーザー・ネフェロメトリーによるβ1A-グロブリン,β1E-グロブリンの定量
著者: 生田満1 宮沢光瑞1
所属機関: 1山形大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1167 - P.1170
文献購入ページに移動はじめに
補体成分は11種類から構成され,抗原・抗体複合体により活性化されるclassical pathwayと,ザイモザンやイヌリンなどによるalternative pathwayの2経路により生物活性を表し1),感染などから生体を守る体液性防御機構の重要な役割を果たしている.他方,自己免疫性疾患,腎疾患などにおいて組織細胞に種々の傷害を起こし,生体に対して不利に働く成分としても認識されている2).
近年,各種病態の経過判定に補体価が測定されているが,溶血活性による測定3,4)は方法の煩雑性のため補体成分の蛋白量を測定する方法が用いられ,特異抗血清を用いた一元免疫拡散法(single radial immuno-diffusion5,6);SRID法)が普及している.一方,直進性・集光性に優れたレーザー光線を溶液内沈降反応に応用したネフェロメトリー(nephelometry7,8);LN法)が便用されるに至ったが,本法はより迅速に微量蛋白まで測定できる利点を有している.
補体成分は11種類から構成され,抗原・抗体複合体により活性化されるclassical pathwayと,ザイモザンやイヌリンなどによるalternative pathwayの2経路により生物活性を表し1),感染などから生体を守る体液性防御機構の重要な役割を果たしている.他方,自己免疫性疾患,腎疾患などにおいて組織細胞に種々の傷害を起こし,生体に対して不利に働く成分としても認識されている2).
近年,各種病態の経過判定に補体価が測定されているが,溶血活性による測定3,4)は方法の煩雑性のため補体成分の蛋白量を測定する方法が用いられ,特異抗血清を用いた一元免疫拡散法(single radial immuno-diffusion5,6);SRID法)が普及している.一方,直進性・集光性に優れたレーザー光線を溶液内沈降反応に応用したネフェロメトリー(nephelometry7,8);LN法)が便用されるに至ったが,本法はより迅速に微量蛋白まで測定できる利点を有している.
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