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研究
細菌感染症における好中球アルカリホスファターゼ活性測定の有用性について
著者: 熊坂義裕1 中畑久1 平井裕一1 今村憲市1 武部和夫1 高松秀悦2 工藤肇2
所属機関: 1弘前大学医学部第三内科学教室 2弘前大学医学部附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1176 - P.1179
文献購入ページに移動細菌感染症においては,一般に急性期に好中球アルカリホスファターゼ(以下,NAPと略す)活性が上昇するとされ,またウイルス感染や膠原病では上昇しないことから細菌感染症の診断に有用とされている1〜3).
NAP染色は朝長法4)としてすでに確立されており,この原理に基づいた簡便かつ安定な染色キットも発売されて久しい.しかし,いざ日常臨床検査の対象となると,慢性骨髄性白血病で低値を示すというあまりに有名な事実があるためか,本疾患をはじめとした血液疾患のごく一部にほぼ限られ,細菌感染症においてはほとんど利用されていないのが現状と思われる.
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