文献詳細
文献概要
資料
回転粘度計を用いる血液粘稠度測定についての基礎的実験
著者: 北島均1 佐藤千秋1 松島弘子1 小山寿光1
所属機関: 1埼玉医科大学輸血センター検査室
ページ範囲:P.1180 - P.1183
文献購入ページに移動血液粘稠度測定には,一般的に毛細管粘度計(Hess法1),Ostwald法2))が行われている.この方法は簡便であり,水や血清などのようなNewton流体にはよいとされている.しかし,血液のような血管内を流動しているときの粘稠度値は一定でなく,血管の径および流速によって変動を示す非Newton流体には適応した方法とは言えない.
回転粘度計(バイオレオライザー3,4))は,ずり速度を変換して粘稠度を測定でき,血液流体特性を知ることが可能であるので,生体内で起こる血液の流動性の変化を推定するのに有用である.
掲載誌情報