検査施設で行われている臨床細菌検査の手技・方法は,検査キットの普及などによって画一化のきざしが見えてきたとはいえ,長年つちかわれてきた経験と慣習に従って行われている傾向が強く,指導者や検査施設によって異なることが多い.しかし,検査結果が臨床に実際に役立つためには,いつ,だれが,どこで検査しても常に正しい検査結果が得られ,どこの検査機関の成績であっても同じ基盤に立って比較しうるような検査内容でなければならない.そのためには,検査従事者が理に叶った基本技術と操作法を十分身につけることも必要であるが,患者材料から起病菌を分離し同定するために最小限必要であり,かつ現状に即応した検体別標準検査法をとり決めていく努力をしなければならない.
臨床細菌検査の検査過程を次の5段階に分けることができる.