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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻13号

1983年12月発行

今月の主題 モノクローナル抗体

技術解説

リンパ球表面形質のモノクローナル抗体

著者: 林朋子1 片桐一1

所属機関: 1旭川医科大学第2病理学講座

ページ範囲:P.1591 - P.1598

文献概要

 リンパ球表面形質は,主に血清学的にリンパ球の細胞膜抗原(membrane antigen)として検出されている.この細胞膜抗原として,リンパ球の分化の過程のある時期に限って出現する分化抗原およびリンパ球型抗原(HLA抗原)などが現在盛んに解析され,各分野に応用されている.
 これまで用いられてきた異種または同種抗血清に代わり,高力価で単一な抗体であるモノクローナル抗体(単クローン抗体)がリンパ球膜抗原の検出に用いられている.これらを用いることによりリンパ球の各細胞群および各サブセットが識別され,それぞれの細胞サブセットの機能の解析が進められている.また,リンパ球型抗原であるHLA抗原に対するモノクローナル抗体が多数作製され,そして,それらは白血球型判定に用いられるばかりでなく,HLA抗原の構造と機能の解析に用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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