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研究
体表面His束心電図の記録方法
著者: 久次米健市1 佐々木順子1 沢渡久幸1 玉田和彦1 宮崎都志幸1 河本英作1 伊藤芳久1 福崎恒1 上羽康之2 貴伝名斉3
所属機関: 1神戸大学医学部第一内科 2神戸大学医療技術短期大学部 3神戸大学医学部附属院中央検察部
ページ範囲:P.1661 - P.1663
文献購入ページに移動1969年,Scherlagら1)により,ヒトでカテーテル電極を用いて,観血的にHis束の電位が記録できることが報告された.その後,同方法は房室伝導に関する診断や研究に新たな分野を開き,普及してきた.しかし,同方法は観血的手技を要し,被検者に苦痛と危険性を与える可能性があるため,いついかなるときにも手軽に行えるわけではない.そこで,近年,非観血的に,ヒトの体表面から得られた電位を加算平均することにより,His束電位を描出する方法が開発されてきたが2,3),まだ普及していると言えない.
今回われわれは,汎用型医用コンピューターを用いて行える方法を開発したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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