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今月の主題 プロスタグランジン 技術解説
プロスタサイクリンの測定
著者: 久米章司1 桜井兵一郎2 新村浩一3 高畑京也3
所属機関: 1東京大学医学部中央検査部 2三菱油化メディカルサイエンス㈱ 3東京大学医学部中央検査部
ページ範囲:P.136 - P.143
文献購入ページに移動PGI2の測定はその安定性のために,その代謝産物である6—ケト—PGF1αの定量として行われている.定量に関してはラジオイムノアッセイ法(RIA)は感度も高く,実用的で,もっとも一般に用いられているが,抗体の特異性,精度に関してまだ問題を残しているし,さらに血漿中の正常測定値レベルに関しても標準化はなされておらず議論が多く,近年さらに低レベル化の傾向にある.現在のところガスクロマトグラフィー—マススペクトロメトリー法(GC—MS法)による定量法がもっとも正確で信頼のおける方法と考えられてはいるが,機器やサンプル数処理の問題などがあり,一般的な方法とは言えない.血小板凝集を利用したPGI2のバイオアッセイ法は比較的簡単な方法で,目的によっては十分利用されうる価値を有している.
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