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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻2号

1983年02月発行

文献概要

資料

酵素免疫測定法によるAFP測定キットの基礎的検討

著者: 岸孝彦1 河合ゆかり1 井上正晴1 浅沼春樹1

所属機関: 1愛知医科大学付属病院中央検査部

ページ範囲:P.212 - P.214

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 α-フェトプロテイン(AFP)は1956年,Bergstrandら1)によって胎児血から発見され,1963年Tatari-nov2)が肝癌患者の血清中に出現することを認めて以来,広く追試験検討され,この胎児特異蛋白と肝細胞癌との密接な関係が明確となった.また最近は,肝炎,肝硬変3),チロシン血症4),妊娠5)などでも血清AFP値が上昇することが知られ,これの測定が診断に際して意義のあるものとなっている.
 従来,AFP測定には免疫学的手法が用いられており,その中で高感度で信頼性が高いのがRIAであるが,EIAはそれに匹敵する感度を持ち,さらに放射性物質を使用しないためその取り扱いも簡便で,一般の検査室で問題なく測定することができ,注目されている.今回,筆者らは富士臓器製薬㈱が新しく開発したAFP測定用EIAキット「イムザインAFP」を使用する機会を得たので,その結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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