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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査27巻3号

1983年03月発行

雑誌目次

今月の主題 自己免疫病

カラーグラフ

抗核抗体の蛍光染色

鏑木 淳一 , 本間 光夫

pp.240-242

 抗核抗体の検出法の一つとして,蛍光抗体法は,感度が良く,手技が比較的容易なため広く行われている.その染色型の同定,抗体価の推移を追うことにより,膠原病各疾患の診断,病型分類,予後の推定を行うことは可能である.そして,1982年,抗核抗体陽性という項目が全身性エリテマトーデス(SLE)の改正診断基準に取り入れられている.

 抗核抗体の染色型は,均質型(Homogenous),辺縁型(Peripheral),斑状型(Speckled),核小体型(Nucleolar)の四種類に大別される.

技術解説

抗核抗体の蛍光染色

鏑木 淳一 , 本間 光夫

pp.243-248

 抗核抗体の検出方法の一つとして,蛍光抗体法はすでに20年以上の歴史がある.そして,良好な感度,容易な手技のために,現在も広く日常の診療の際に利用されている.蛍光抗体法の手技には直接法,間接法,補体法などがあるが,間接法がもっとも一般的である.抗核抗体の蛍光染色型は均質型(び漫性)〔Homogenous (Diffuse)〕,辺縁型(膜性,粗毛状)〔Peripheral (Membranous, Shaggy)〕,斑状型〔Speckled〕,核小体型〔Nucleolar〕の各染色型に大別される.均質型の対応抗原はデオキシリボ核蛋白であり,全身性エリテマトーデス(SLE)をはじめとする膠原病,慢性活動性肝炎などに陽性例がある.辺縁型の対応抗原は二本鎖・一本鎖DNA,可溶性核蛋白(soluble nucleoprotein;SNP)であり,活動期SLE,特に腎症例にみられる.斑状型の対応抗原はいわゆる可溶性核抗原で,SLE,強皮症(PSS),MCTDなどで陽性例が多い.核小体型は低分子RNA,核リボゾームがその対応抗原で,PSS, Sjö-gren症候群に陽性例が認められる.

 抗核抗体測定により,膠原病各疾患の診断,病型の分類,予後の推定は可能である.

自己抗体量の測定法—抗赤血球抗体の定量を例として

小川 博遊 , 恒松 徳五郎

pp.249-254

 自己免疫疾患の体液性免疫の異常として自己抗体の出現が特徴であり,その検出には抗体の種類により凝集反応,蛍光抗体法,RIAなど種々の免疫学的手技が用いられている.自己抗体は言うまでもなく免疫グロブリンの一部分を構成するものであり,したがってそれらの測定値は絶対量で表現されうるものであるが,手技的な面での理由などにより実際にはいずれの検査法においても被検血清の希釈倍数や陽性標準血清との相対的な抗体価で表現されている.

 しかし血液成分に対する自己抗体に関しては,抗原に付着した形で容易に試料を得られ,したがって抗原に付着する自己抗体を酸処理などにより抗原より分離して,その抗体量を定量的に測定することも可能である.本文には赤血球に対する自己抗体量の測定法を例として取り上げた.測定法は大別して二つの過程より成り,一つは赤血球からの自己抗体の分離に関するものであり,もう一つは分離した抗体の微量測定のためのRIA二抗体法に関してであり,それぞれの手順を具体的に述べた.抗赤血球抗体を正常人や自己免疫性溶血性貧血患者について測定してみると,その測定結果はCoombs試験の成績と一致するとともに高感度でかつ定量性にも優れていることが実証された.

免疫電顕法

赤塚 明 , 玉置 憲一

pp.255-261

 自己免疫疾患の研究検査に必要な,①リンパ球やマクロファージの細胞亜群の表面抗原をフェリチン抗体法と酵素抗体法を用いて検出する方法,②酵素抗体法でプラズマ細胞内の免疫グロブリンを検出する方法,また③酵素標識ヘビ毒を用いて神経筋接合部のアセチルコリン受容体(AchR)を検出する方法について,実例により操作上の注意点を解説した.

フローサイトメトリーの最近の進歩

桃井 宏直

pp.262-267

 フローサイトメトリーは,インクジェットの理論を細胞のフローシステムに取り入れ,蛍光染色を施し一個一個の細胞をストロボで固定し,さらに細胞1個を含む水滴を選択荷電させて分取しようとするものである.

 現在,数社からこの方法に基づく機器が販売されており,国内でもかなり普及した.今度はさらに取り扱いかたについての簡素化と,多次元的なエレメントの組み合わせによって,得られる情報は増大するものと思われる.

総説

自己免疫の考えかた

澤田 滋正 , 末永 論介

pp.269-275

はじめに

 今月の主題である"自己免疫病"は,近代免疫学の発展に伴い,必然的につけられた病名である.近代免疫学の夜明けは,やはり1961年のMillerらによる,免疫中枢である胸腺の機能の解明であろう.Millerらは,ウイルスで発症するマウス白血病が胸腺摘出によってどう影響を受けるのかの研究中,新生児期胸腺摘出群が異常に死亡率の高いことに注目し,新生児期胸腺が抗体産生に重要な役割を果たしていることを明らかにした.さらに,1970年になると,末梢血およびリンパ組織のリンパ球はT細胞とB細胞との二つに分けられることが明らかにされ,それぞれのリンパ球のマーカーによって分離され,機能を調べることができるようになった.これらの免疫学上の重要な発見に伴い,種々の疾病に正常人では決して検出されることのできない,自己成分に対する抗体(自己抗体)の発見が相次ぎ,にわかに臨床において自己免疫病なる疾病の存在が重要性を帯びてきたわけである.

 KlempererやPollackらの病理学者に提唱された膠原病(collagen disease)は実に古く,1942年である.この膠原病には血清グロブリンが増加しており,同時に形質細胞の浸潤が特徴であると指摘されていた.実はこの膠原病の多くに自己抗体が発見されるに至り,この疾病の根底は免疫担当組織の異常であることが明らかにされ,自己免疫病の範疇に入るようになった.

主題を語る(論点)

LDHアノマリーは免疫複合体か

菅野 剛史 , 小林 邦彦

pp.276-282

 LDHアノマリーは,LDHアイソザイムの異常バンドの検索の中で最初に発見された.LDHがIgAと結合していたこの異常分画例は自己免疫現象とのかかわりを追究されており,むしろ疾患とのかかわりではIgGとの結合に比重が置かれている.分子量的検索が進められ,また学際的協力体制の組まれることが,LDHアノマリー研究の大きな発展への鍵となっている.

検査と疾患—その動きと考え方・75

慢性関節リウマチ—検査と治療の進歩

山形 寿太郎 , 橋本 博史

pp.283-286

はじめに

 約20年の経過を持つ慢性関節リウマチの患者を呈示する.まだ原因不明で,病態生理が解明されていない疾患であるが,リウマチ反応と言われるリウマトイド因子の測定は古くより行われているものの,検査,治療の面でも確たる進歩がみられていない.しかし一方では,現行の検査を踏まえて新しい治療への努力もなされつつある.

私のくふう

塗抹標本染色乾燥用ドライヤー

佐々木 清路

pp.275

1.材料

 病理血液染色用かご,配線用2mmVVF—ケーブルなど.

第5回電子顕微鏡技術認定試験 問題と解答・1

大木 貞夫

pp.287-292

 この電子顕微鏡技術認定試験は日本電子顕微鏡学会が主催し,日本臨床電子顕微鏡学会が協賛して昭和53年に創設され,毎年1回行われるもので,その趣旨は技術者,研究者,医師で電子顕微鏡を取り扱っているの知識,技術の向上を期待することにあります.ここに昨年度の問題と解答(本号と次号)を掲載します.なお,選択問題は動物,植物,微生物のうち2課目を選びます.また年度の試験のお知らせは第5号に掲載します.模範解答は医薬研修センター.

分離分析の技術Ⅱ・3

高速液体クロマトグラフィー—(2)抗てんかん剤の分析

久保 博昭

pp.294-301

はじめに

 抗てんかん剤は抗痙攣薬とも呼ばれていて,大脳皮質の運動領の異常興奮によって生じる機能障害であるてんかん発作や,それに伴う全身の痙攣発作を抑制する薬物である.てんかん患者は人口1,000人に対して3〜5人の割合で存在していると言われており,これらてんかん患者の治療において患者の抗てんかん剤の血中濃度を測定し,その測定結果から計画的な治療管理を行う行為に対して特定薬剤治療管理料として診療報酬(保険点数300点)が適用されるようになったのは1981年6月からである.

 てんかん患者の治療管理が必要な理由は次のとおりである.

ベッドサイド検査法・3

酸—塩基平衡のベッドサイド検査法

高折 益彦

pp.303-308

はじめに

 "酸—塩基平衡障害が生体機能に何か好ましくない影響を及ぼすことはわかるような気がするが,具体的になぜ好ましくないのか"という質問を耳にする.

 われわれ生体を構成しているものは細胞であり,その個々の細胞がそれぞれ機能を営み,しかる後それらが連合してさらに一つの大きな機能を構成してくる.すなわち基本になる個々の細胞機能が十分行われない限り一つの臓器,一つの系の機能を全うすることができない.その個々の細胞の機能を全うすることは細胞内のエネルギー代謝を正常に保つこと,細胞膜内外のイオン較差を正常に保つことによって成り立っている.この面において血液酸—塩基平衡,組織液酸—塩基平衡の重要性が認められるとともに,とりわけこれら体液のpHの変動についての重要性が強く取り上げられる.すなわち生体の個々の細胞の生活はすべて酵素活動に依存しているが,その酵素活動はその酵素が存在する溶媒(medium)のpHに影響を受けている.もちろん酵素系にもきわめて狭いpH範囲内にて至適活性を有するものと,比較的広いpH範囲内で十分な活性を有するものとがあり,溶媒のpHの絶対性を問うものではないが,そのpHの恒常性が得られていることが細胞機能,ひいては生体機能の良否を左右する重要な鍵となっている.

研究

保存尿における尿中ナトリウム,カリウム,クロールおよびクレアチニン濃度の安定性の検討

中牟田 澄子 , 川崎 晃一 , 尾前 照雄

pp.315-318

はじめに

 尿検体の取り扱いと保存法は生化学検査の種類によって異なるが,一般には新鮮尿で1時間以内に行うことが望ましいとされている.しかしながら尿中電解質は多くの検体を同時に測定できるところから,比較的長期間にわたって保存することが多い.また,保存検体を再融解して測定することもある.このように異なった条件下で保存された検体の測定値の変動性をみるために,尿中ナトリウム(Na),カリウム(K),クロール(Cl)およびクレアチニン濃度について,蓄尿条件,保存期間および再融解による影響などに関する基礎的検討を行った.

まれな血液型Jr(a-)の一家系と血清中の抗Jra抗体の推移

河瀬 正晴 , 木村 都 , 中谷 ふみよ , 有近 智津代 , 西本 康代 , 福岡 彰宏 , 樋口 真理子 , 岩本 澄清 , 山梨 暢子 , 望月 憲雄

pp.319-321

はじめに

 Jra抗原は1970年StroupとMacllroy1)によって初めて報告された高頻度に存在する抗原で,白人9,145人,アジア人1,041人,エスキモー75人中にJr(a-)は1名も検出されず,その後の調査でアメリカ・Ortho研究所において18名のJr(a-)が検出されたが,そのうちの7名が日本人であったことから,Jr(a-)は日本人に多いと予想されていた.

 抗Jra抗体はJr(a-)の人の血清中に規則的に存在するのではなく,その大部分は妊娠によって産生されるものと考えられている.現に抗Jra抗体保有者の大多数は輸血歴がなく,妊娠歴のある女性である.

羊水中レシチン/スフィンゴミエリン(L/S)比測定

徳野 桂子 , 見谷 君子 , 田中 ひろ枝 , 伊藤 浩一 , 渡辺 智恵美 , 村田 健二郎 , 荻野 廣太郎 , 木野 稔 , 松村 忠樹

pp.322-325

はじめに

 産科,小児科領域において新生児,特に未熟児における特発性呼吸窮迫症候群(IRDS)の発症予知,早期診断は重要な課題である.最近,藤原1),小林2)によって人工肺サーファクタントの経気道的補充療法が開発され良好な結果を得ているが,これらの治療法が発展するにつれIRDSの早期診断の必要性はより高まるものと思われる.Gluckらの報告3,4)以来,胎児肺成熟度の指標の一つとして羊水中のレシチン/スフィンゴミエリン(L/S)比がよく用いられている.われわれは,イアトロスキャンTH−10を用いた羊水中L/S比測定法およびその正常値について検討5)し,現在,臨床検査としてルチン化している.今回ヘレナ社製の改良薄層板を用いたL/SRatio Kit (以下ヘレナキット)についてその測定法の基礎的検討を行い,イアトロスキャン法との比較検討を行ったので報告する.

遊離グリセロールを測り込まないトリグリセリド測定試薬の評価

大久保 滋夫 , 眞重 文子 , 亀井 幸子 , 大久保 昭行 , 山中 學

pp.329-332

はじめに

 トリグリセリド(TG)は,血清中の脂質中総コレステロールに次ぐ項目として扱われているが,操作が煩雑な化学的な測定法に代わって,酵素的測定法が開発され格段に簡便となった.初期の酵素法は,TGを化学的に加水分解して生じたグリセロールを酵素法にて測定したものであったが,現在では,ほとんどのキット試薬が全反応過程に酵素を用いている.しかし,これらの酵素法は,TGを加水分解して得られたグリセロール以外に血清中の遊離グリセロールを含めた総グリセロール量を測定してしまうことが問題点である.加水分解酵素を除いた反応系で血清中の遊離グリセロール量を測定し,ブランクとして差し引くことで,この問題点を回避することができるが,用手では.二重手間であり,自動化機器では,ブランクチャンネルを設けなくてはならなくなり,機器,試薬の二重の面で不経済である.今回,協和メデックスより発売された遊離グリセロール消去法によるTG測定キット「デタミナーTG-S」を検討する機会を得たので,その成績について報告する.

資料

琉球大学医学部附属病院における女性勤務者の風疹抗体価の現状について

平良 玲子 , 喜屋武 剛義 , 上田 朝高 , 松井 克明 , 外間 政哲

pp.326-328

はじめに

 風疹は麻疹に似た急性伝染病であり,たとえ罹患したとしてもその大部分は軽症に経過して,障害を残すこともほとんどない.しかし,妊娠初期に罹患すると,母体に異常がなくても死産を起こしたり,未熟児や先天性奇形児の出産にかなり高率につながり,現在でも予防の困難な問題を抱えている.しかし,風疹に一度罹患すると終生免疫が獲得されるので,風疹の流行にはある程度の周期性がみられ,ここ1〜2年はその流行年に当たっているかもしれないと推測されている.そこで,われわれはその対策の一環として,琉球大学医学部附属病院の女性勤務者を対象に風疹抗体価を測定したので,その結果について報告する.

質疑応答

臨床化学 PSP試験,GTTに及ぼす薬剤の影響は

吉田 泰昭 , 馬場 茂明 , K生

pp.333-334

 〔問〕 フェノールスルホンフタレイン排泄試験(PSP試験)において,フェノールフタレイン系下剤やアスピリン,ブタゾリジン,ペニシリンなどの服用は検査結果にどの程度の影響を及ぼすのでしょうか.また,同様にブドウ糖負荷試験(GTT)において,抗糖尿剤,諸種ホルモン剤,鎮静剤,消炎剤,抗生物質の投与による影響はどれくらいあるのでしょうか.

臨床化学 電解質測定における正確度の検討

清瀬 闊 , 平井 智子 , M子

pp.334-336

 〔問〕私どもの検査室ではC社のイオン選択膜電極法によるNa,K測定機を使用し,精度管理用にO社のコントロール血清(assayed)のnormalとabnormalを流しています.日差変動は少ないのですが,分析データに記載された測定例とはかなり違った値が得られます.血糖定量などでは回収試験を行って正確度を調べていますが,生理的変動幅の小さい電解質の場合に正確度はどのように検討すればよいのでしょうか.『臨床検査』第25巻第13号,1661ページの「資料」によれば,市販コントロール血清の表示値との比較によって正確度を検定しているようですが,いまひとつ得心がゆきません.よろしくご教示ください.

血液 アズール顆粒の一次顆粒と二次顆粒

坂本 忍 , I生

pp.336-337

〔問〕アズール顆粒には一次顆粒と二次顆粒とがあると聞きました.この二種の顆粒について

 1)おのおのの発生機序と成分

 2)白血球成熟過程との関係をご教示ください.

輸血 寒冷凝集素と抗H抗体

品田 章二 , 柴田 昭 , Y生

pp.338

 〔問〕 ある雑誌に"寒冷凝集素には抗Hなどがある"と書いてありました.寒冷凝集素は規則性抗体で,抗H抗体は不規則性抗体ですからこの記述は矛盾しているのではないでしょうか.正確なところをお教えください.

免疫血清 SRID法における標準直線

浅川 英男 , 小松 博義 , T生

pp.339-340

 〔間〕SRID法で標準血清の三点が直線性を示さない場合の標準直線(曲線)の正しい引きかたと,中間反応法(Fahey法)で結果を出す場合に誤差を最小にするための注意点をご教示ください.

病理 ムチカルミン染色

上野 哲夫 , U子

pp.340-341

 〔問〕大腸切片にムチカルミン染色を行う際,ムチカルミン原液を希釈せずそのまま使ってしまったところ大腸の樫細胞粘液がほとんど染まっていませんでした.比較のため希釈液使用,原液使用で染色したところ,やはり希釈液を使用したほうは粘液がきれいに染まり,原液ではだめでした.一般の染色液では色がのりすぎてしまうのに,どうしてムチカルミン染色ではこのようなことになるのでしょうか,お教えください.

臨床生理 紙送り速度3cm/秒の意味

江部 充 , M生

pp.341-342

 〔問〕 臨床脳波の記録で紙送り速度を1秒に3cmとしてあるのはなぜですか.

一般検査 尿沈渣の出現物の意義

伊藤 機一 , 木庭 敏和 , O生

pp.342-343

 〔問〕 尿沈渣中に見られる多核細胞,尾状形の移行上皮細胞,封入体細胞,脂肪体,鱗片,その他の出現物の意義をお教えください.

診断学 HBウイルス感染とHBIG

今野 多助 , K子

pp.343-344

 〔問〕病院内感染や,医療従事者でHBウイルスに感染したことが予想される者,HBキャリアの母親からの感染が考えられる新生児に対してHBIG (HBs抗体含有γ-グロブリン)の投与が行われていますが,この場合,投与を受ける者のHBs抗体価が低くても投与しなくてもいいのでしょうか.また,RIA法でカットオフ比が例えば2〜10くらいのときには投与しても差し支えないかどうかもお教えください.

検査機器 キャリーオーバーの解消法

西園寺 克 , K子

pp.344-346

 〔問〕 フローシステムを使用していますが,キャリーオーバーに悩まされます.キャリーオーバーを解消する方法をお教えください.

雑件 超遠心法に用いる溶液の正確な比重の求めかた

菅野 浩 , T生

pp.346

 〔間〕 超遠心法でリポ蛋白分画を行う際に比重1.006,1.019,1.063の各密度塩溶液を化学天秤を用いて調製しています.調製後の溶液の比重のチェック法,およびそれに必要な器具をお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

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今月の特集2 どうする?精度管理

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今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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