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文献概要
今月の主題 臨床診断のロジック 技術解説
検査依頼情報の入力とサンプルIDの方法
著者: 村井哲夫1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系臨床病理学
ページ範囲:P.498 - P.505
文献購入ページに移動 臨床検査室における事務的作業の合理化,検査報告の迅速化,精度の向上,データファイルによる臨床研究,診療への応用などを目的に,コンピューター(CPU)によるいわゆるシステム化が広く実施されるようになってきた.
システム化に当たってこれらの目的にどのように対応するかは,検査室の規模,整備される分析機器の種類,病院中央のCPUの有無,経済的条件,検査部管理者のCPUに関する知識,システムのありかたについての考えかたなどにより異なったものとなる.しかし検査部システムとして十分な機能を果たすためには,多量の検体についての情報を正確に入力することが必要であり,ここで時間と労力を要することは,検査部運用上大きな障害となる.そのため検査依頼情報の合理的な入力方法の採用と,これに適合した検体の取り違いなどをきたすことのないサンプルID (identification:識別)の方法および処理工程の確立は欠かすことのできない条件である.実際にCPUにより検査部をシステム化する場合,プランナーがもっとも苦心するのもこの点にあると言えよう.
システム化に当たってこれらの目的にどのように対応するかは,検査室の規模,整備される分析機器の種類,病院中央のCPUの有無,経済的条件,検査部管理者のCPUに関する知識,システムのありかたについての考えかたなどにより異なったものとなる.しかし検査部システムとして十分な機能を果たすためには,多量の検体についての情報を正確に入力することが必要であり,ここで時間と労力を要することは,検査部運用上大きな障害となる.そのため検査依頼情報の合理的な入力方法の採用と,これに適合した検体の取り違いなどをきたすことのないサンプルID (identification:識別)の方法および処理工程の確立は欠かすことのできない条件である.実際にCPUにより検査部をシステム化する場合,プランナーがもっとも苦心するのもこの点にあると言えよう.
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