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研究
高速液体クロマトグラフィーによる血清遊離脂肪酸の同定と定量
著者: 下村𠮷治1 谷口清昭1 杉江利治1 村上雅之2 角田信三2 杉山理2 小沢高将2
所属機関: 1名古屋大学医学部生化第2教室 2中日病院臨床検査科
ページ範囲:P.561 - P.564
文献購入ページに移動従来,生体成分を含めある資料の脂肪酸組成を分析する場合は,脂肪酸をメチルエステル化してガスクロマトグラフィーにより分析する方法が主に用いられてきた.しかし,Nimura & Kinoshita7)によって,食品中の脂肪酸を蛍光物質である9-アンスリルジアゾメタン(ADAM)と結合させることにより,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって簡便に同定定量できることが報告された.本報告は,このNimura & Kino-shitaの方法を血清FFAの同定と定量に応用すべく,反応条件,操作に検討を加え,あわせて他の血清FFA定量法との比較検討を行ったものである.
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