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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻8号

1983年08月発行

文献概要

今月の主題 血液凝固検査と合成基質 技術解説

合成ペプチド基質による血漿プレカリクレイン,血漿カリクレイン・インヒビターの測定

著者: 加藤正俊1

所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.854 - P.862

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 血漿プレカリクレイン(PKA)は陰荷電物質表面上において,XⅡ因子,XⅠ因子および高分子キニノゲン(HMWK)の存在下で血漿カリクレインに変換される.そして,この血漿カリクレインはプロテアーゼとしての活性を持つようになり,フィードバック機構としてXⅡ因子を活性化するとともに高分子キニノゲンに働いてブラジキニンを遊離させる.血漿プレカリクレインはこのように,血液凝固開始機構やキニン系開始機構と密接な開連を有することが知られている.また,血液中には血漿カリクレインに対する阻害因子としてC1-インアクチベーター(C1-INA),α2-マクログロブリン(α2-M),アンチトロンビンⅢ(AT-Ⅲ)などが存在し,血漿カリクレインは速やかに失活する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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