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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻8号

1983年08月発行

文献概要

分離分析の技術Ⅱ・8

超遠心分離—リポ蛋白の分画定量

著者: 等々力徹1 横田厚彦1

所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部臨床化学

ページ範囲:P.900 - P.906

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はじめに
 血清中のリポ蛋白は,脂質の体内における担体である.それらは血清中で代謝されながら,それ自身の持つ脂質を臓器から臓器へと運搬している.最近,このような血清中リポ蛋白代謝が詳しくわかってきている.それらの知見から考えると,血清中のリポ蛋白分画比は,まさにリポ蛋白代謝の動態を反映するはずである.したがって,臨床化学の脂質検査において,各症例につき,リポ蛋白の分画比や,さらに各リポ蛋白の脂質組成を知ることが,その症例の血清中リポ蛋白代謝の動態,ひいては高脂血症の成因の追究に必須となる.
 本稿では,超遠心分離を用いた血清リポ蛋白分画,ならびに各リポ蛋白の脂質組成の解析法を,得られた結果とともに紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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