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研究
ナイアシン試験の迅速簡易法—Dubos液体培地を用いたナイアシン抽出法
著者: 山崎悦子1 杉本清1 水岡慶二1
所属機関: 1東京都立駒込病院臨床検査科
ページ範囲:P.721 - P.724
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結核菌の同定法のひとつとしてナイアシン試験が従来より重視されているが,この試験には多量の菌(約40mgの集落)が必要である.しかし通常,臨床材料から分離される集落は比較的少数の場合が多く,ナイアシン試験を行うには,さらに小川培地に継代し3週間以上培養する必要がある.今回,われわれはナイアシンの抽出に際して小川培地の代わりにDubos液体培地を用いる方法を試みたところ,従来法と比較して,1〜2週間早く成績の得られることが明らかとなったので,ここに報告する.
結核菌の同定法のひとつとしてナイアシン試験が従来より重視されているが,この試験には多量の菌(約40mgの集落)が必要である.しかし通常,臨床材料から分離される集落は比較的少数の場合が多く,ナイアシン試験を行うには,さらに小川培地に継代し3週間以上培養する必要がある.今回,われわれはナイアシンの抽出に際して小川培地の代わりにDubos液体培地を用いる方法を試みたところ,従来法と比較して,1〜2週間早く成績の得られることが明らかとなったので,ここに報告する.
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