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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻9号

1984年09月発行

文献概要

今月の主題 腫瘍マーカー 技術解説

CEA(癌胎児性抗原)

著者: 稲治英生1 富永修盛1 森武貞1

所属機関: 1大阪大学第2外科

ページ範囲:P.1019 - P.1023

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 CEA(carcinoembryonic antigen,癌胎児性抗原)は現在臨床各分野でもっとも広く用いられている腫瘍マーカーであり,その血中濃度の追跡は癌患者の術後モニタリングや各種治療法の効果判定などにその有用性を認められている.しかし,また同時に,CEAほどその測定に多くの問題を抱えた検査法も数少ないようである.ただ,そうした問題点のうちのいくつかは,モノクローナル抗体を用いた測定系の確立や,糞便CEAの測定といったくふうにより克服可能と思われ,現行のCEAテストはまだまだ改善の余地を残していると言える.本文では,CEA測定法の1例を解説し,現行の測定法の問題点を整理してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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