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研究
肝癌患者にみられたMPGN Ⅲ型の一例—特に腫瘍関連抗原の腎への沈着について
著者: 矢吹満佐江1 渡辺茂1 三橋一昭1 浜家一雄2
所属機関: 1岡山済生会総合病院臨床検査科 2岡山済生会総合病院病理
ページ範囲:P.1081 - P.1084
文献購入ページに移動肝硬変および肝細胞癌(以下肝癌とする)患者において腎糸球体異常は高頻度にみられ,特に膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)などの変化を呈し,免疫グロブリン(Ig)や補体の沈着1〜4)が証明されている.
今回,著者らは67歳男性の肝癌患者の腎糸球体にMPGN Ⅲ型の所見があり,AFP,CEAなどの腫瘍関連抗原の沈着を伴っていた興味ある一症例を経験したので,ここにその詳細を報告する.
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