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エンザイムイムノアッセイによるPAP測定法の検討
著者: 佐久間良三1 塚田敏彦1 中山年正1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査室
ページ範囲:P.1089 - P.1093
文献購入ページに移動前立腺酸ホスファターゼ(PAP)の測定は,前立腺癌の診断と治療経過の指標として古くから実施されてきた1).従来の酒石酸阻害性を利用する化学法は測定感度および特異性に問題があり2),これらの問題を解決する方法として近年開発された免疫学的測定法が注目されている.特にエンザイムイムノアッセイ(EIA)法は,アイソトープを利用するラジオイムノアッセイ法に比し取り扱いが容易で特殊な設備を必要としない実用性から,広く日常検査に普及することが期待されている.
今回われわれは,最近アボット社が開発したPAPモノクローナル抗体により特異性を高めたEIA法(ABBOTT Lab・ダイナボット社,PAP-EIA)に注目し,その基礎的検討を行ったのでその成績を報告する.
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