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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻10号

1985年10月発行

文献概要

今月の主題 スポーツ 検査と疾患—その動きと考え方・105

運動誘発喘息

著者: 荒井康男1

所属機関: 1国立相模原病院臨床研究部

ページ範囲:P.1178 - P.1184

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はじめに
 気管支喘息患者で運動後一過性に喘息発作あるいは閉塞性換気障害が誘発される現象を運動誘発喘息(Exercise Induced Asthma:EIA)または運動誘発気管支攣縮(Exercise Induced Bronchospasm;EIB)と呼ぶ.小児アレルギー研究会EIA基準作成委員会ではEIBと呼ぶことを提唱している.本稿でもEIBと呼ぶことにする.
 EIBの発症機序については不明な点が多く,運動の種類,方法に関しても標準になるものがない,EIBの本質を理解しておくことは病態の動きをみる助けになると思い,まずEIBの発症機序,運動負荷方法,負荷検査の際の注意点について触れ,次いで症例を示し検査値の動きについて述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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