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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻10号

1985年10月発行

文献概要

これからの臨床検査の動向・4

臨床化学検査

著者: 坂岸良克1

所属機関: 1埼玉医科大学生化学教室,中央検査部

ページ範囲:P.1185 - P.1191

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はじめに
 臨床化学検査の内容が化学分析から成ることは否めない.血液(血清)を主とする生体成分を化学的に扱うことは,いわゆるAvogadro数に基づく分子,原子,イオンの数を数えることであり,その操作は明らかに定量分析である.
 1モル濃度(mol/l)の溶液1ml中には6,023×1020個の分子あるいはイオンが存在するはずであるから,電解質のバランスはNa,K,Ca2+,Mg2+の合計を陽イオン量(mEq/l)とし,Cl,HCO3,HPO24,NO3,NO2,蛋白質,有機酸量(mEq/l)との差から判定してきた.これをmg/dlの単位で比較したのでは,まったく比較のしようがないのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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