文献詳細
文献概要
シリーズ・癌細胞診・10
肺癌・3—穿刺生検法・2
著者: 小中千守1 加藤治文1
所属機関: 1東京医科大学外科
ページ範囲:P.1205 - P.1208
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2.扁平上皮癌
扁平上皮癌は肺癌でもっとも頻度の高い組織型であるが,発生部位が中枢気管支に多く,末梢気管支発生の扁平上皮癌は比較的少ない.そのため,経皮針生検の対象となるものも,腺癌より少ない.また末梢気管支発生の扁平上皮癌は,分化の低いものや,一部腺癌へ分化を示すものがあり,針生検材料による細胞診断は困難なことが多い.さらに,扁平上皮癌病巣は中心部が壊死に陥りやすく,腫瘍の中心より得られた材料では壊死物質だけ見られ,腫瘍細胞が認められないこともあり注意を要する.
2.扁平上皮癌
扁平上皮癌は肺癌でもっとも頻度の高い組織型であるが,発生部位が中枢気管支に多く,末梢気管支発生の扁平上皮癌は比較的少ない.そのため,経皮針生検の対象となるものも,腺癌より少ない.また末梢気管支発生の扁平上皮癌は,分化の低いものや,一部腺癌へ分化を示すものがあり,針生検材料による細胞診断は困難なことが多い.さらに,扁平上皮癌病巣は中心部が壊死に陥りやすく,腫瘍の中心より得られた材料では壊死物質だけ見られ,腫瘍細胞が認められないこともあり注意を要する.
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